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「わたしたちのことばを考える」シリーズ第3 弾。既刊の『煩悩の文法』(定延利之)、『雑
談の正体』(清水崇文)につづき、ことばのおもしろさを伝える一冊。本書ではフィラー、
指示詞を主なテーマとする。あってもなくてもよさそうな「えーっと」「あのー」などのフ
ィラーにきっちりとした役割があることや、指示詞(こそあ)は案外「いい加減」なもので
あることを見る。
きっちりとしていると思えばいい加減、いい加減と思えばきっちり。ルールで自分たちをが
んじがらめにしたがり、一方でラクにしたい。そんな人間の複雑さをことばが見事に反映し
ている。