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多様性との共生が課題となる現在、日本の言語教育でも無視できない存在となったCEFR。
2020年に発表されたCompanion Volume(CV;増補版)の最重要ポイントである「仲介」がわかる一冊。
前半では、「仲介」を応用した具体的な取り組みを紹介し、後半では、「複言語・複文化能力」も含めて、概念を整理し課題を考えます。
CEFRとCEFR-CVの開発の背景や概念的枠組み、構成、課題、日本で援用された事例などもまとめられており、初学者の入門書としても最適です。
〈もくじ〉
第Ⅰ部 2001年版CEFRの復習
クイズで学ぶ2001年版CEFRの最重要ポイント
[大木充]
第Ⅱ部 CEFR-CVの「仲介」の実践
1章 「就労場面で必要な日本語能力の目標設定ツール」仲介(橋渡し) 就労Can do [島田徳子]
2章 高度外国人材に求められる仲介能力とは―質的・量的調査法を用いたCan-do statementsの構築―[葦原恭子]
3章 災害時に求められる「仲介」とは―移民受入れ社会の仲介力を考える― [松岡 洋子]
4章 外国人保護者の言語課題(子育ての日本語)―地域社会に求められる「仲介能力」― [関崎友愛]
5章 言語教育に「仲介」を加えることの意義―言語教育の実践から学習者と教師の仲介活動を考える―[奥村三菜子・櫻井直子]
第Ⅲ部 CEFR-CVの背景と論点
6章 CEFR2001からCEFR-CV2020への改革について―変わらないことと変わったこと―
[真嶋潤子]
7章 「複言語・複文化能力」の文脈化の可能性―「メディエーション」が架橋するもの― [福島青史]
8章 CEFR-CVの複言語・複文化能力―CARAP、Coste & Cavalli(2015) との比較―[大木充]
9章 CEFR-CVはCEFR2001を継承しているか―媒介の取り扱いをめぐって―[西山教行]