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『下町ロケット』シリーズ(第1~4作)を題材に、社会に出て必要な12の社会人基礎力を学ぶ画期的なビジネス日本語教材! 高校生・大学生(留学生含む)のキャリア教育の授業や企業の新人研修(外国人材含む)などに最適な1冊!
■「はじめに」より
世界のグローバル化が進む中、日本企業も世界市場に進出し、国際競争力を強化していかなければなりません。大学などの高等教育機関では、これまで以上に世界で活躍する人材の育成が求められており、留学生教育への要望も高まっています。そのため、近年のビジネス日本語教育は、「言語形式習得の場」「言語技能獲得の場」から「人間形成の場」へとシフトしつつあります。
それでは実際に、企業はどのような人材を求めているのでしょうか。企業が社会人に求める能力をまとめたのが「社会人基礎力」(経済産業省2006)です。社会に出てさまざまな人と仕事をしていくために必要な基礎的な力とも言えるでしょう。「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」(主体性・働きかけ力・実行力)、「考え抜く力」(課題発見力・計画力・創造力)、「チームで働く力」(発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力)の3つの能力・12の能力要素を指します。
「社会人基礎力」を身に付けるためには、①各能力要素を知るだけでなく、②その能力がどのように発揮されるのか、③自分がその能力をどのくらい持っているのかを正しく理解し、日常の中で意識していく必要があります。本書は、小説『下町ロケット』シリーズ(第1~4作)を題材に、社会に出て必要な12の社会人基礎力について学ぶことを目的としています。
なぜ『下町ロケット』で学ぶのか?
小説『下町ロケット』シリーズでは、中小企業や大企業で働く人々、大学の研究者や農家の人々など、社会で働くさまざまな人々のリアルな人間模様が描かれています。登場人物たちが、さまざまな困難にぶつかり、必死に悩み考え、周囲に助けられながら、課題を解決していく姿に、私たちはいつの間にか引き込まれていきます。そして、自身も登場人物の一人になって、悩み考えていくうちに、ともに成長していることに気づくでしょう。『下町ロケット』を通して、日本の企業文化だけでなく、「働くとは何か」「働く上で求められる能力とは何か」などの勤労意識や労働観、「人として大切なことは何か」といった人生観までも学ぶことができるのです。
高校生・大学生のキャリア教育の授業や企業の新人研修などの場で、留学生や研修生など含めた多くの方に役立てていただけると考えています。
■無料ダウンロード!
・Sceneの音声
・「内容を確認しよう!」「注目してみよう!」の解答例
・記入用紙(人生曲線・自分史・自己PR・マンダラチャート)
・語彙リスト(英語・中国語・ベトナム語訳付)
■目次
PART 1 社会人って?
1.社会人になるということ
2.社会人に求められる能力
3.社会人基礎力とは?
PART 2 社会人に求められる12の力
佃製作所とは?
『下町ロケット』の世界
能力1 発信力/能力2 計画力/能力3 ストレスコントロール力
『ガウディ計画』の世界
能力4 傾聴力/能力5 主体性/能力6 実行力
『ゴースト』の世界
能力7 情況把握力/能力8 課題発見力/能力9 規律性
『ヤタガラス』の世界
能力10 働きかけ力/能力11 創造力/能力12 柔軟性
PART 3 これまでの自分・これからの自分
1.過去を振り返る
(1)人生曲線 (2)自分史
2.将来のプランを考える
マンダラチャート